「石田君?いますか?」

ぴんぽん、と軽くチャイムが鳴る。
同時に井上さんの声も聞こえた。

「・・・井上さん?」

がちゃり、とドアを開けてとりあえず迎え入れる。
外の風は冷たかった。

「・・今日ね、死神さん達が学校に来たの」
「・・・霊圧で一応は気付いてたけど」
「石田君学校来なかったの、その所為でしょう?」

心配そうにこちらを見上げてくる。

「・・・珈琲で良いかい?」

できるだけ、今は。

「・・・・・うん」

それに気付かないでいたいんだ。
思い出させないで欲しいんだ。
むりやり穴の中に埋め込んだ気持ちを。

「ごめんね・・・」

「井上さんの所為じゃない、よ」

悲しく笑えば井上さんは立ち上がって僕に抱きつく。
ごめんね、ごめんね、と。
黒崎君を止めなかったのはあたしだよ、頼りにしてしまったのはあたしだよ、と。
泣いていいよ、と。

「・・・・っ、く・・・」

すべりおちる涙を僕はどうしたらいいのか。



イチウリなんです間接的に。
どうしてもどうしてもこれが頭から離れなくていっそ書いてしまえ、と。
ちなみにイチウリ・茶オリいめーじで。
ぼろぼろになっていく石田を見ていられない織姫みたいな。

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