そうして願ってみても、終わりはいつか来るものだと言う貴方の言葉を素直に
受け取るしかない自分が悲しくて溜め息をつく。
それでも人は、永遠を願わずにはいられないのだろう。

きらきらひかる水の中に足をつけて遊ぶみんなが見える。
・・・もう寒いだろうに・・・。
そうやって思ってみても彼女達はそんなこと気にも留めてないのだろう。

あぁ、気持ちよさそうだなぁ・・・・。
ぼんやりと考えていると彼女達はホースを取り出し周囲に水撒こうとしている。一人が蛇口を開く。一人の手からホースが滑り落ちて―…

「うわぁ!!!」

盛大に水は跳ねて縁側に座っていた僕の足を濡らす。
高い声で無邪気に笑う子供の声が聞こえる。
だから子供っていうのは憎めないんだ。

「―・・・草鹿くん、覚悟しなよ!」

僕は走り出してホースを掴み水を盛大に撒いた。
高い笑い声。

―・・・あぁ、こんなふうな時間が、いつまでも続いたらいいのに。

「こらこらイヅル、大人気ないでぇ」

隣人は立ち上がってきゃらきゃら笑う僕たちに近寄って。

「こうゆうのはボク―・・・・」

口を噤む。

「だいっすきなんよねぇぇぇ!!!」

「きゃああああ!!!」

僕の手からホースを奪い取って僕よりも盛大に水を撒く。
もちろん狙いは僕たちで。
びしょびしょになりながらも笑う僕たちの心はまだ、綺麗だったと思う。

「隊長!!貴方が一番大人気ないですよ!!」

「いーの!だって子供の遊びやろ!」

「僕に大人気ないって言ったの誰ですかぁ!!!」

指差しながら笑う。
嗚呼、こんな時がいつまでも続いていたら良かったのに。



「隊長・・・・・」


こんな時間が、いつまでも続いていると信じてたのに。











北九州でしんできました由梨音です。
繊細後ほどー。

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